宗像市 保育園。自然の恵みを大事に心身共に健康な子どもたちを育むひかり幼育園へようこそ。

ひかり幼育園の考え方

いのちが喜ぶ

今年の田んぼ・畑の行事は、おかげさまで無事に終えることができました。どの行事もたくさんのご参加を頂き、本当に有難うございました。みんなで田植えして稲刈りで収穫したもち米は、すでに原田先生が籾摺りして袋に入っています。来年一月のもちつきでお餅にして、いよいよ食べることができますね!今からすでに楽しみです。
今回、田んぼ・畑の行事について、みなさんにアンケートをとらせて頂いています。今後に活かしていきたいと思いますので、ぜひご協力ください。
提出して頂いたアンケートは、毎日楽しみに読ませて頂いています。今後につながるアドバイスや職員への労いの言葉、家族にとっての畑体験の意味、たくさんの感謝や喜びなどなど、率直な声を聴かせて頂きながら、ひかりの活動は、職員だけでなく、保護者の方々や子どもたちと一緒に作られていくんだなと心から思いました。そして、職員で何か用意するというよりも、この豊かな環境そのものがすでに用意されていて、大人も子どもも職員も保護者も関係なく、楽しくさせてくれるのだと思いました。「いのちが喜ぶ」そんな言葉がピッタリくるように思います。
「食育」という言葉は、いろんなところ、いろんな方法で語られ、たくさんの具体的な実践があります。園は、一つの方法や形にこだわることなく、ひかりらしい取り組みを試行錯誤してきました。その中でも、畑や田んぼは、園の恵まれた環境そのものであり、宗像の守るべき宝物だと思います。
世界遺産となった沖ノ島が今まで守り伝えてきたものは、この自然環境なのだと私は思っています。素朴な自然崇拝は、大いなるこの大自然に生かされていることへの感謝と畏敬の思いではないかなと想像しています。山や川や海や空や風や太陽や木々や草花やあらゆる生き物たちと共にある。そこに神仏を見出されたのではないでしょうか。宗教などとややこしく言わなくても、素朴で自然な感情なのだと思います。この自然な感情は、畑で遊ぶと本当に楽しい!と感じる心と通じるものがあると思います。「いのちが喜ぶ」のは、大いなるいのち(大自然)に包まれていることを実感できるからなのでしょう。
そういう意味で、世界遺産登録を喜びながらこの機会を生かして、これからの子どもたちへ是非とも、この豊かな自然の意味や自然と共に生きる生き方を、一緒に考えていきたい、わずかでも伝えていきたいと願っています。ひかりにとって、みんなでつくる田んぼ・畑の活動は、こうした願いに根差した活動でありたいと思います。
園長 堤 智行